オンライン授業とテレワークは異なるものである

大学3年息子はメディア学部なので、
とりあえずの授業は全て自前PCでリモートで完結できてしまうため、
4月からずっと授業は全てオンラインとのこと。

しかもこのままでは後期も全てオンラインになるかもと。
他の学部は実験実習に限り登校できるそうなんだけど。
もちろん図書館や食堂売店などは使えず。

彼の大学は学費が高額です。

個人では用意できないようなすごい機材や設備やプロジェクト、
それに現役で活躍している特別講師の授業が充実してるからこそ志望したのに、
これじゃスクーリングのない通信教育赤ペン先生。。。

しかも、もともとが通信教育ならいいけど、
オンライン授業が初の先生と学生なので、
「とりあえず課題を出しておけ」と
全ての先生が大量に課題を出すので、
結局尋常じゃない量の課題となり。

授業も勝手に進むので、質問などもできず、
学びを深めたくても個人で調べたり復習しなければならないと。

これではバイトの時間はおろか、
寝る時間も削らねばならず、
ましてや就活のための時間も取れず。

しかも、コロナでバイトがクビになり生活費にも事欠いているので、
なんとかバイトを見つけたくてもその時間がない、
この悪循環どうしたらいいのか。

こんな状況なので退学を余儀なくされた友達も多いとのこと。

国は「コロナ対策として学生にも支援している」と言ってたけど、
バイト収入半減の条件だけではなく、その先の審査も厳しい、
しかも大学により人数制限のある緊急支援金が10万円、
困窮世帯への20万円一度の支給のみ。

国は「給付型の奨学金も新たに創設してますから」というけど、
住民税非課税世帯と準ずる家庭のみ、
その他多くの普通に現実に困っている学生の状況に全然対応できていない。

非課税世帯でない家庭の大学生も、
奨学金とバイト代でなんとかやっていってる学生も多いのです。
特に地方から東京に出てきた大学生など、一人暮らしの学生は大変。
せっかく希望の大学に入った優秀な学生も、
国の厳しい条件のセーフティネットから外れて退学を余儀なくされたり。

Go Toキャンペーンの国の予算は1兆6,800億円、
かたや大学生への支援の予算は150億円程度(第二次補正予算)。

もちろん観光産業は国にとって大事な資源だし、
その重要性は理解してるし、
経済基盤があってこその社会生活と思っているけど、
今そこに1兆6,800億円かぁ。。。

今は日本の将来を担う宝である、様々な可能性のある学生への投資もすごく重要かと。

もちろん大学だけでなく「教育」全般に。
(コロナじゃなくても、いつも思ってるんだけど)
せっかく入った大学をコロナによる理由で退学、って不条理すぎる。
(多くの優秀な、各国からの留学生も)

大学も、感染拡大の状況なので、どうにもならないし先が読めないのはわかる、
リスクヘッジに重きをおきたいのもわかるけど、
学生のオンライン授業は企業のテレワークとはちがうんだから、
大学ならではの学びの喜びや深め方があると思う。

私大なので経営ありきだけど、学費がまったく変わらないのもいかがなものか。
こんなにオンライン授業のみなら学費1/3でも高いくらいです。
その分、国が大学に補填してくれないものかな…
企業の持続化給付金的に。

そして、小中高が対面授業再開したのに大学がまだロックダウンをつづけるのはなぜなんだろう。

ということで、息子は信頼する先生にこの状況を訴え相談しているようなので、私としてはめっちゃ大学にいろいろ言いたいけど、個々の大学だけの問題でもないなと思い、ここに吐露します

「Go to 大学」が叶いますように。