小学生向けサマースクール1日目レポ「御岳山登山」

働くママにとって大変な夏休み。
せっかくの長い夏休みを学童の室内で1日中過ごさせることにモヤモヤ、夏休み中にもっといろいろな体験をさせてあげたいけど仕事が…とモヤモヤ。
そこで、シーズプレイスの働くママが考案、ママが働いている間に、我が子に受けさせたいサマースクールを開校しました!

ネイティブ英語と自然体験をミックスした、小学生向け夏休み探求型プログラム。
テーマは「生きるために何が必要か?」。
ナビゲーターは、ホストのデイジー(中国生まれニューヨーク育ち)と、自然遊びのプロフェッショナル「OSOTO」。考え、話し合い、作りだしながら、探求する、「デイジーズハウスで夏休み」の5日間を過ごしています!

初日は、御岳山登山からスタートしました!!
OSOTOのゆか先生がレポートを書いてくださいましたので、ぜひお読みください。


デイジーズハウス1日目「御岳山遠足レポート」

いよいよ「デイジーズハウスで夏休み」がスタートしました。

台風が近づく中、天候が心配されましたが、お空のご機嫌を見ながらの御岳山遠足が行われました。みんなで切符を持ってJR御嶽駅を目指します。

はじめましての子も多く、子ども達もスタッフも緊張が見られましたが、電車の中で楽しくおしゃべりをしながら過ごしました。
途中、青梅駅で乗り換えタイムは、みんなスタッフの指示に従って速やかに乗り換え完了!!

御嶽駅からは貸切バスに乗って御岳山のふもと滝本駅を目指します。滝本駅からはケーブルカーに乗って山頂へ。

電車、バス、ケーブルカー を乗り継ぐ長旅でしたが、みんなテキパキと動いてくれたため、心配していた乗り遅れも発生しませんでした!!

まずは、広場で自己紹介タイム。みんなで手を繋いで丸くなり、それぞれの名前と年齢、誕生日を紹介しました。これから1週間ともに過ごす仲間、みんなよろしくね。

自己紹介タイムの後は、御岳山の達人!「宮ちゃん」の登場です。
宮ちゃんは早速、近くにいた虫を捕まえて子どもたちの前へ披露してくれました!!
虫を見た途端に逃げる子たち、ウキウキと触ってみる子たち、虫に対する反応もみんなそれぞれで面白いです。

 

さあいよいよ!ランチをとる長尾平を目指します。
途中、宮ちゃんに花の名前や、ムササビの巣箱、ムササビが木に付けた印を教えてくれました。

長尾平までの道のりには、とっても急な登り坂があります。とても大変な坂なのですが、みんな頑張って登ることが出来ました。途中、スタッフのリュックに掴まりながら登る子もいて、スタッフは早くもヘロヘロになっていました。

長尾平に到着すると宮ちゃんが「シーーーーーっ!!!」と、言っています。おしゃべりをストップして、宮ちゃんの指の方向を見てみると・・・3メートルくらい下の谷に、野生のカモシカが立っていました。僅かな時間でしたが、子ども達とカモシカが山の静寂に包まれるという、とても神秘的な時間でした。

絶滅危惧種のカモシカは、御岳山でもなかなか見ることが出来ず、まだ宮ちゃんも2回くらいしか見たことがないそうです。

そんなカモシカに出会えるなんて、とってもラッキーな子ども達です。

 

ランチの準備が進む中、子どもたちは朴葉を探したり、バーナーを使ってスタッフのお手伝いをして過ごしました。

残念ながらお皿に使えるような朴葉が見つからなかったため、みんなでアルミホイルでお皿作り♪メニューは簡単サンドウィッチです。バーナーで炒めたソーセージやトマト、きのこソテー、そしてチーズやキュウリを自分で食パンに挟んで食べました。

少ない道具とありふれた食材ではありましたが、みんなアウトドアならではの食事を楽しみながら、モリモリと食べてくれました。
デザートは宮ちゃん特製のフルーツポンチです♪

ご飯を食べたら、いよいよハイキング本番!!
みんなでネイチャービンゴをしながら、水遊びが出来るロックガーデンを目指します。

ネイチャービンゴは各チームに一つ。「ふわふわ」「はーと」「人のかお」などのキーワードに沿った御岳山にあるものを見つけて、ビンゴの列を揃えます。

山の中を歩いていると、ついつい目的地に着くことに必死になり、周りの風景や小さな動植物に目を配らなくなってしまいがちです。けれども、子ども達はネイチャービンゴを手にしたとたん、一生懸命、自分の周りにある草や木、根っこや石ころにまで注目をしながら歩き出しました。

「みてみて!これウチワに見える?」

「この根っこはハートだよね!写真撮って!!」

「これが目で口、悲しい顔をしているよ」

と、ゲームのクリアを目指して子ども達が宮ちゃんやスタッフに声をかけます。
見つけたものをみんなが認定したら、マスにチェックをすることが出来ます。時折、みんなの認定が得られず悔しい顔をする子も見られましたが、あきらめずにまた新しい発見を探し出しました。

 

ネイチャービンゴに必死になるため、なかなか目的地のロックガーデンに到着しません。
たまにビンゴタイムをお休みしながら、目的地を目指します。

子ども達はロックガーデンに到着するまでの間に、「森のきょうかいせん」や「居眠り中のてんぐ」など色々なものに出会っています。もしも、家族でまた御岳山を訪れる機会がありましたら、お子さんに聞いてみて下さい!

 

「やっと水遊びが出来るーーー!!」

ロックガーデンの入り口に到着です。御岳山は地上より7度気温が低いため、子ども達が寒い思いをするのでは?と心配していましたが、風も弱く雨にも降られなかったため、当初の目的どおり、みんなで水遊びをすることが出来ました。

ウォーターシューズに履き替えて、冷たい水を手足で感じ、沢の奥を見に行ったり、石を裏返してみたり、岩と岩をピョンピョンと飛んでみたり!普段の水遊び場よりもチャレンジがいっぱいある御岳山の沢遊びを堪能していました。

 

ここからはロックガーデンをぐるっと回りながら帰路につきます。迫り来る大きな岩たちの間を、子ども達は自分の膝ほどもある階段を登ったり降りたりしながら一生懸命歩きました。たっぷりと沢遊びをした後のハイキングでしたので、「疲れた~」と言う子どもも多く見られましたが、それでも一歩一歩自分のペースで前に進んでいました。

途中、綾広の滝や、湧き水で元気をチャージ!

頑張って山登りした後の冷たい山の水、子ども達が湧き水を飲んで「あまーい!!」と喜ぶ姿がとても新鮮で、この味をいつまでも覚えていて欲しいと思いました。

 

ケーブルカー の出発時間が迫っている!!あと一踏ん張りです!!!

もうすでに4時間近く歩いています。みんな限界ギリギリまで本当に頑張ってくれました。どんなに疲れていても、宮ちゃんが教えてくれた納豆虫や見たことのない木の実を見ると、目をキラキラさせながら説明を聞いています。そして、また少し元気になって歩き出す。

子どもはまるで好奇心が栄養となって元気がチャージされているようです!

1人としてリタイヤすることなくケーブルカー まで到着することが出来ました。大人でも、ヘトヘトになってしまう行程です。子ども達は自分の足で、自分の荷物を背負いながら本当によく頑張りました。

今回、とても盛り沢山の行程にチャレンジしたため、子ども達の中には「とにかく疲れた!」「当分、登山はゴメンだ!」という印象を持った子もいると思います。けれども、宮ちゃんがガイドを通して沢山の自然への好奇心のタネを子ども達に蒔きました。

そのタネは、ゆっくりと子ども達の中で育ち、また山へ行きたい!!と子ども達に思わせるでしょう。その際には、ぜひ再度、御岳山に訪れてみてください♪

 

奇跡的な野生動物との出会い、耳を澄ませて聞いた水の音、フワフワとした葉っぱの感触、クンクンクン!変な匂いのする草・・・子ども達が五感をフル活用して自然との遊びを楽しんだ1日となりました。

OSOTO代表わたなべゆか